平成26年度 秋田県北部男女共同参画センター

第2回  地域連携ネットワーク会議

 2月20日(土)今年度2回目の地域連携ネットワーク会議を開催し、県・各市町村の男女共同参画担当者、あきたF・F推進員、北部センター登録団体から22名が参加しました。

 今回は、株式会社北都銀行(本社:秋田市)が今年1月に内閣府「女性が輝く先進企業表彰」で内閣総理大臣賞を受賞したことから、その取り組みについて人事部女性活躍推進室長 佐藤千穂子さんに後援してもらいました。

 現在、北都銀行の女性の管理職比率は26.7%(内閣府集計の銀行業平均は10%)で、これを平成30年3月31日までに比率を30%まで引き上げることを目標としています。

 この目標に向けた取り組みとして、地方銀行では初となる契約社員から支店長まで幅広い役職・年代の女性行員を対象とした企業内大学『HOKUTO Women’s College』開設や、女性による女性のための推進チーム『RiSE』結成、企業内保育施設「ほっくんキッズハウス」設置など、女性活躍の機会拡大と挑戦意欲向上につながる内容が紹介されました。

 また、女性行員からの意見が多数あがることで、多くの購買決定に影響力の大きい女性の視点=生活者(顧客)の視点が経営に取り込まれ、必要性の高いサービスが提供されるようになったことや、男性管理職向け「育ボスセミナー」をおこない女性男性共に働きやすい環境整備の必要性を述べられ、今後の「女性の活躍推進」の参考になる講演でした。

 このほか、北部男女共同参画センターから今年度開催事業報告と、参加者からの今年度の活動紹介・来年度の活動予定、北秋田市・鹿角市の男女共同参画社会づくり基礎講座の開催報告をおこないました。

平成26年度 秋田県北部男女共同参画センター地域サポーター養成講座

好奇心をカタチに!イベント企画の作り方講座

 1月31日(土)、地域で推進的役割を担うリーダーや各活動団体スタッフのスキルアップを目的に、「イベント企画の作り方講座」を開催し、参加者25名(内男性12名)が参加しました。

 あきたNPOコアセンター理事 吉田理紗さんが講師を務め、はじめに5グループに分かれ自己紹介をしたあと、今まで各自が参加した面白かったイベントの意見を出し合い、各グループから発表。「企画側の熱意を感じた」「非日常な体験ができた」「人とのつながり、共感ができた」など魅力的なイベント企画の“ポイント”が多数出され、後半は各自がやってみたいイベントを企画し、グループの中で発表しあいました。

 吉田さんは「イベントの企画では自分が面白いと感じたことを盛り込むことが大事。また最も大切なのは想い。嫌々やっていると相手に伝わってしまうため、熱意をもって取り組まなくてはならない。」と説明しました。

平成26年度 秋田県北部男女共同参画センター高齢者支援事業

ココロもカラダもリフレッシュ!シニアいきいき健康講座

 平成27年1月17日(土)、シニア世代の健康寿命の延長と、今後の老後に対する傾向と対策について考えるために「シニアいきいき健康講座」を開催し、健康に関心のある50歳以上の方36人(内男性2名)が参加しました。

 講師は株式会社ジェイエイ大館・北秋田葬祭センターのライフアドバイザー 村上スエさんが務め、健康的に生きる秘訣として「1年もしくは半年先に実現できる目標をたてることで、生きる楽しみや計画性が育まれ、生活にメリハリが生まれる」ことを説明しました。

 参加者たちは「“やり遂げた”という達成感が脳の活性化につながる」という村上さんの言葉にうなづきながら、目の健康講和やロコモティブシンドローム(関節疾患・転倒・骨折など)を予防するために下半身の筋肉を鍛える運動をおこない、元気に歳を重ねるコツを学びました。

平成26年度 秋田県北部男女共同参画センター女性チャレンジ事業

私らしい働き方セミナー 就労編

 10月に開催した「起業編」に続き、12月20日(土)に「私らしい働き方セミナー 就労編」を開催しました。講師には盛岡市のキャリアカウンセラー 土橋由美子さんにお願いし、再就労を目指す女性たち約20名が参加しました。

 午前ではワークシートを使った自己分析をおこない、今まで職業人や家庭人として頑張ってきた事や理想の将来像を書き込み、「なりたい自分」を描いてみました。午後からは、職場や家庭で役立つ「アサーティブ・コミュニケーション」を習得しました。

平成26年度 鹿角市男女共同参画社会づくり基礎講座

お題〈創作落語〉私の体は誰のモノ?

 12月7日(日)、鹿角市にある「関善賑わい屋敷」を会場に、鹿角市共催で男女共同参画社会づくり基礎講座を開催し、子育て世代から高齢者世代まで28名(うち男性16名)が参加しました。講師は男女共同参画創作落語で定評のある千金亭 値千金さん(本名:阪本真一さん)に、「性と生殖の健康と権利(リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)」について落語でわかりやすく教えてもらいました。

 女性の安全な妊娠・出産、子どもをいつ何人、産む産まないの「女性が選ぶ自由があること」を説明し、口演後のグループワークでは「周囲が理解し、そのような状況をつくってあげることが大切。」「男女共にお互いの立場を考え、理解し合うことが必要。」といった意見のほか、男性からは「女性のすごさ、素晴らしさに改めて気づかされた」などの声があがりました。

平成26年度 秋田県北部男女共同参画センター事業

「女性のための護身術講座」

 11月21日(金)、内閣府「女性に対する暴力をなくす運動」実施期間にあわせ、大館警察署の協力で「女性のための護身術講座」を開催しました。警察官よりDVを含めた女性への犯罪状況や、被害防止策のほか、万が一被害に遭った場合の相談窓口や対処法など説明してもらい、身の守り方として簡単な「護身術」を紹介してもらいました。

平成26年度 北秋田市男女共同参画社会づくり基礎講座

「私たちの老後の老後」

 11月10日(月)、北秋田市森吉コミュニティセンターで北秋田市男女共同参画社会づくり基礎講座が開催されました。北秋田市主催で、北部男女共同参画センターも後援として参加しました。

 北秋田市の老人クラブ・婦人会、人権擁護委員、男女イキイキ職場宣言事業所などから約90人が参加し、前半では(公財)介護労働安定センター秋田支部 専任講師の安部美恵子さんが講師を務め、今後進んでいく高齢化社会について、「自分たちがどう生きていくか、何を準備しておくべきか」や「他人の手を借りなければ生きていけなくなった時のこと」などを講演しました。

 後半では各10名のグループになり、あきたF・F推進員と北部センター職員がファシリテーターを務め、今後の地域における老後生活について話し合いました。各グループからは、「男女ともに横の繋がりが大切。」「行政に頼りきりではなく自助・共助で地域を支えたい。」「男女共に介護に取り組んでいかないといけない。」といった意見が出され、男女共同参画の必要性や重要性を確認できる内容でした。

平成26年度 男女共同参画の推進に関する学習会・研修会

「60歳からのパソコン講座」

 11月4・5・6・8・9日、高齢者の社会参加と継続した活動支援を目的に、北秋田市交流センター 男女共同参画推進室にて「60歳からのパソコン講座」を開催しました。

 毎年開催している人気講座で、今回は参加者8名が5日間を通し、シニア情報アドバイザー 佐藤文枝さんを講師に、パソコンの電源の入れ方から文字入力、イラスト挿入までを習得。参加者はパソコン操作に戸惑いながらも必死にメモを取り、作業が完了するたびに歓声をあげ、例題の年賀状を完成させました。参加者の今後の活躍に期待しています。

平成26年度秋田県北部男女共同参画センター事業

「レッドマリア」上映会 

 11月1日(土)、北部男女共同参画センター研修室で、「レッドマリア上映会」を開催し、27名(うち男性5名)の参加がありました。

 この映画では、国内外の女性労働者・ホームレス・性労働者・専業主婦など、さまざまな立場の女性たちが生活していくためにおこなっている「労働」について、その心境や生活状況をドキュメンタリータッチで描かれています。上映後の意見交換では、「女性の活躍推進も大切だが、最下層に生きる女性たちにも目を向ける必要がある。」「もっと上映回数を増やしたほうが良いと思う。」「男女共同参画の必要性を考えさせられる時間だった。」などの意見があがりました。

平成26年度北部男女共同参画センター子育て支援事業

子育て(孫育て)がしづらくて困っている親・祖父母のための「ペアレント・トレーニング講座」を開催しました。 

 10月18日(土)、「ペアレント・トレーニング講座」がスタートしました。秋田県立比内養護学校 特別支援教育コーディネーター 畠山佳子さんを講師に、しつけが難しい子どもたちへの適切な子育て方法を学ぶことを目的に、全4回課程で習得していきます。

 子どもにはそれぞれ個性があり、成長スピードも千差万別ですが、一部に発達の遅れや不具合が影響している場合があります。それが少しづつ行動にあらわれ、落ち着きがない、危険な事を平気でする、友達や兄弟とすぐケンカをするといったことへ発展します。

 第1回目では、参加者(親)たちが感じる子どもの問題行動を相談し合いながら、子どもの「増やしたい行動・減らしたい行動・やめさせたい行動」の整理や、「上手なほめ方・叱り方」、また日頃の子どもの観察方法などを学びました。

平成26年度上小阿仁村男女共同参画社会づくり基礎講座

    「イマドキの子育て・孫育て術」を開催しました。

 9月26日(金)、かみこあに保育園において男女共同参画基礎講座「イマドキの子育て・孫育て術」を開催しました。上小阿仁村共催のもと園児の父母・祖父母40名が参加し、講師はエンパワーメントウィズ代表加賀谷七重さん(あきたF・F推進員)が務め、「少子高齢化が進む中、みんなで子育てを支え合う地域づくり」について講演してもらいました。

 「子ども(孫)をほめることは、子どもの心に栄養を与えること」といった印象的な言葉をはじめ、シニア世代の地域の関わり方や、男女共同参画の基本などを教えてもらいました。

 後半は「お楽しみ★マジックショー」で大館市のマジシャン藤田叔幸さん(フジタシュクコウ)が自慢のマジックを披露。目の前でウサギやハトが飛び出し、不思議な出来事が起こるたびに園児たちは大喜び。藤田さんの歌いながらマジックをおこなう仕草や、家庭でもできる簡単なマジックの紹介など、終始和やかな雰囲気に包まれていました。


平成26年度 北部ハ~モニ~プラザまつりを開催しました。

 7月26日(土)、毎年恒例の北部男女共同参画センターまつり(愛称:北部ハ~モニ~プラザ)を開催しました。今年度は約30の登録団体による活動紹介や体験教室、多数の作品展示とバザーなど、年齢・性別・グループの垣根を越えた人の交流で賑わいました。


オープニングは

    センター職員が大暴れ!!

 オープニングはセンター職員による「スコップ三味線」で開幕!「あまちゃん」のテーマ曲に合わせ、会場が一気にお祭りムードに!普段見ることができないセンター職員の熱演ぶりに来場者は大爆笑!

劇団ズーズー弁シスターズ

「おらいの家さ、嫁っこ来た!」

 男女共同参画の理解を深めるため、北部センター職員と地域劇団員で朗読劇を披露しました。都会からお嫁さんが来たら家庭内は激変、イマドキの男女共同参画に田舎のお母さんたちがビックリする内容を大館弁100%で楽しく演じてみました。

自衛隊大館出張所

「ちびっこクラフトコーナー」

 普段は厳格な隊員の方々も、この日は笑顔満点の気さくなお兄さんたちに。子どもたちにぬり絵やペーパークラフトでおもてなしをしてくれました。

銀の会「大正琴」演奏


 日頃、北部センターを利用している銀の会さんは、「嫁にこないか」「おはなはん」を披露。心地良い音色が響き渡ると会場から自然と歌詞を口ずさむ声があがりました。

 

大館警察署生活安全課

「防犯教室」

 高齢者を狙う犯罪手口を紹介し現在の大館市の被害状況を説明。日々進歩する犯罪に対応すべく来場者も真剣に聞いていました。





北部ハ~モニ~プラザ

 サポーターの会によるフリマ

 毎年わし掴み状態のバザー!商品は北部センターを利用者に提供していただいており、売り上げは北部センターを支持するサポーターの会の活動費とさせていただいております。

女性ボランティアのぎくの会

       「大きな紙芝居」

 子どもたちのお楽しみ演目として大型紙芝居をご用意!手作りのレトロ感と心地良い読み聞かせが大人にも楽しめる内容となっていました。


 

歌声たんぽぽ「歌声サロン」

 ただ歌うだけでなく、歌詞を変更したり身体を使ったゲーム感覚が人気を集め、会場を独占状態に!






各団体・サークル体験コーナー

 初めて北部センターを訪れる人には興味深々、手の込んだ作品や完成度の高い作品に、サークルの方々はお客さんの質問攻めに。特に今回はパソコンサークル7団体が合同で参加。オリジナルTシャツ作りが注目を集めていました。


            北部ハ~モニ~プラザまつり開催のお礼

 毎年恒例の北部ハ~モニ~プラザまつりは、職員によるスコップ三味線で幕があがり、来館者も加わって和やかな雰囲気でスタートしました。利用団体・サークルの日頃の成果が披露され、呈茶・バザー・手作り昼食販売も賑わいました。また近隣の自衛隊や大館警察署の協力、孫といっしょフォトコンテスト、男女共同参画朗読劇などで来館していただいた方全てに笑顔を見ることができました。正しく利用者と地域の方々、職員がテーマのごとく『つながる・広がる・未来をつくる』機会としての1日となりましたこと、来館者の皆さまをはじめ、ご協力いただきました方々にお礼申し上げます。(北部男女共同参画センター長 長井洋子)

「男女共同参画推進月間」周知活動をおこないました。

 6月の「男女共同参画推進月間」にあわせ北部ハーモニープラザサポーターの会の協力のもと、大館いとくショッピングセンター入口で、チラシと北部男女共同参画センターパンフレットと配布しました。

 また、男女共同参画社会形成として「相手への感謝の気持ち」を醸成することを目的に保育園の園児たちによる「家族へありがとう」似顔絵作品展をおこないました。


平成26年度県北地域連携ネットワーク会議を開催しました。

 5月26日(月)、平成26年度県北地区地域連携ネットワーク会議を開催しました。

 今回のテーマは、「女性の活躍推進について」として一般財団法人女性労働協会 佐藤千里さんに後援を依頼し近年の働く女性を取り巻く状況から、仕事と子育ての両立の難しさ、なぜ女性管理職化が進まないのか、女性の活躍推進に取り組んでいる企業のデータなどについて説明してもらいました。

 実際、女性の活躍推進が進んでいる企業は「世界的にには株主資本利益率・売上高利益率などの経営指数が良い傾向にあり、日本でも株式パフォーマンスが東証株価指数平均値を上回る水準で安定する傾向にある。」ことや、「育児介護支援や柔軟な職場環境推進に取り組む企業は、何もしない起業に比べ、粗利益率が2倍以上高い」「人材活用の観点からの積極的なワーク・ライフ・バランス推進の取り組みは、企業の生産性向上に寄与する傾向にある」などとても参考になる講演でした。